天然歯とインプラントの構造
インプラントは、失われた歯に対して入れ歯やブリッジではなく、顎(あご)の骨に純チタン製の人工歯根を埋めて歯を再生する治療法です。インプラントの歴史は50年以上になり、さらに日々進化・改良され続けています。
インプラント治療の流れ
インプラント手術は、局部麻酔下で行われ、顎の骨にインプラント体(人工歯根)が埋め込まれます。手術後の治癒期間に、インプラント体と骨がしっかり結合し、その後にアバットメント(支台)、人工歯をインプラント体に取り付けます。インプラントを長期的に維持させるには、インプラント治療した部分に限らず、口腔内全体を衛生的に保ち、定期検診を受けることが不可欠です。
●患者さんの全身状態の問診と口腔内の状態の診査を行います。 ●あごの骨の量と質を調べるため、口の中の型を取り、 レントゲン・CT撮影を行います。 ●これらのデータを用いて、一人ひとりの患者さんに適した 治療計画を立案します。 |
●局部麻酔をかけて、インプラント体を埋め込みます。 ●インプラント体と骨が結合するまで、期間をおきます。 ●治癒期間は、インプラント体の種類、骨の健康状態、 体調によって異なります。平均的に上顎で最低約4ヶ月、 下顎で約2ヶ月です。 |
●患者さんに適したアバットメントのデザインを選択し、装着します。 ●インプラント部分の精密な型取りを行います。 |
●アバットメントに適合し、患者さんの歯の形と色に合わせた 人工歯を作ります。 ●口腔内にぴったりと合うことを確認し、インプラント体の上に取り付けます。 |
●天然歯と同様に、よくお手入れしてください。 ●毎食後、そして、就寝前に、丁寧に歯磨きをしてください。 ●歯ブラシは柔らかいものを使用し、定期的に交換してください。 ●歯科医師による定期的なメンテナンスを受けてください。 インプラントにはさまざまなタイプがあり、インプラント治療があなたに最適な選択肢か、また、どのインプラントが最善の選択肢となるかについては、担当医とよくご相談ください。 |
インプラントと従来の治療方法の比較(歯を1本失った場合)
失った歯の両隣の歯を削って、その歯で支えたブリッジを作ります。
【長所】 ・短い治療期間となります 【短所】 ・両隣の健康な歯を削る必要があります。 ・削られた歯への負担が増加します。 ・歯を失った部分の骨がやせていきます。 |
両隣の歯を削らずにインプラント部分に歯を作ります。
【長所】 ・メンテナンスをきちんと行なえば、長期間にわたって 機能を維持することができます。 ・天然歯に近い見栄えです。 ・健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担がかかりません。 ・あごの骨が、やせほそるのを防ぐことができます。 ・天然歯とおなじように自然に噛むことができます。 ・口元を気にせず、自然に話すことができます。 【短所】 ・健康保険が適用されない治療となります。 ・簡単な手術が必要です。 |
インプラント治療を受けられる前に
インプラントはすべての患者さんに適用できる治療方法ではありません。インプラント治療を成功させるには、全身の健康状態、口腔内の衛生状態がよく、充分な骨の質と量が必要です。より良い治療結果を実現し、インプラントを長く保つためには、綿密な治療計画および患者さまが治療内容を十分に理解していただくこと、術後のメンテナンスなどの説明を受けて、よく理解した上でインプラント治療を受けられることが重要です。
インプラントの費用
インプラントの費用 | 1本 315,000~378,000円 |
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インプラント埋入(アバットメントの土台費用込み) | 252,000円 |
インプラント上部構造(かぶせる歯):オールセラミッククラウン | 126,000円 |
インプラント上部構造(かぶせる歯):ハイブリッドクラウン | 63,000円 |
5年保証について
インプラントが骨と結合した後は半永久的な使用が可能ですが、なんらかの原因で骨と結合しない場合もあります。現在の疫学的研究では95%以上は良好な結果が得られています。もしインプラントが抜け落ちた場合には5年間は無償で再手術を行わせていただきます。また上部構造(人工の歯)も5年間は無償で再治療させていていただきます。
当院の指定した定期メンテナンスを受けてください。
定期検診を受診していただけない場合のトラブルについては保証の限りではありません。 インプラントの歯はむし歯にはなりません。本来の自然な歯と同じように噛めます。しかしながら天然歯と同じで歯周病になる場合もあります。ご自身の歯と同じようにインプラントをいつまでも長く使っていただけるように、ご自身のセルフケアと定期的なメンテナンス(プロフェッショナルケア)がとても重要なのです。
定期検診を受診していただけない場合のトラブルについては保証の限りではありません。 インプラントの歯はむし歯にはなりません。本来の自然な歯と同じように噛めます。しかしながら天然歯と同じで歯周病になる場合もあります。ご自身の歯と同じようにインプラントをいつまでも長く使っていただけるように、ご自身のセルフケアと定期的なメンテナンス(プロフェッショナルケア)がとても重要なのです。
インプラント治療のよくある質問
インプラントの手術に痛みはありますか?
手術では、きるだけ痛みがないよう局部麻酔をします。通常の歯科治療と大きく変わることはありません。 インプラントはどのくらいもちますか?
インプラントは、歯科医師による綿密な治療計画と適切なメンテナンスを行うことにより、長い期間にわたって機能させることが可能です。しかし、インプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると天然歯と同様に、歯周病のような状態になります。インプラントを長持ちさせるためには、毎日丁寧に歯磨きし、必ず定期検診を受けてください。 治療全体ではどのくらいの時間がかかりますか?
治療期間は患者さんの状態と治療計画によって異なります。通常2~6カ月かかります。 インプラントの治療を受けるための年齢制限はありますか?
インプラント治療は、骨の成長が終わる最低18~20歳以上で、年齢の上限はありません。 糖尿病などの慢性疾患があってもインプラント治療を受けられますか?
糖尿病などの慢性疾患がある方は、医師の指導のもとに十分にコントロールされていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント治療ができない場合があります。詳しい病状を伝え、担当医とご相談ください。 歯周病があってもインプラント治療を受けられますか?
歯周病があると口腔内の衛生状態がよくない場合があり、インプラントを埋め込むことはできません。インプラント治療を受ける前に、歯周病を治療する必要があります。
手術では、きるだけ痛みがないよう局部麻酔をします。通常の歯科治療と大きく変わることはありません。 インプラントはどのくらいもちますか?
インプラントは、歯科医師による綿密な治療計画と適切なメンテナンスを行うことにより、長い期間にわたって機能させることが可能です。しかし、インプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると天然歯と同様に、歯周病のような状態になります。インプラントを長持ちさせるためには、毎日丁寧に歯磨きし、必ず定期検診を受けてください。 治療全体ではどのくらいの時間がかかりますか?
治療期間は患者さんの状態と治療計画によって異なります。通常2~6カ月かかります。 インプラントの治療を受けるための年齢制限はありますか?
インプラント治療は、骨の成長が終わる最低18~20歳以上で、年齢の上限はありません。 糖尿病などの慢性疾患があってもインプラント治療を受けられますか?
糖尿病などの慢性疾患がある方は、医師の指導のもとに十分にコントロールされていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント治療ができない場合があります。詳しい病状を伝え、担当医とご相談ください。 歯周病があってもインプラント治療を受けられますか?
歯周病があると口腔内の衛生状態がよくない場合があり、インプラントを埋め込むことはできません。インプラント治療を受ける前に、歯周病を治療する必要があります。
骨がない場合のインプラント治療
インプラントを行うためには十分な顎の骨の高さと厚みが必要です。歯を失ったあとの骨は通常やせ細っていきます。十分な骨がない場合は、まず骨を造っていく必要があります。(骨造成)そして十分な骨ができてからインプラントの埋入をします。そのため通常のインプラント治療よりは治療期間も長くなります。骨造成法の種類には以下のようなものがあります。 詳しくは担当医とご相談ください。
サイナスリフト法(上顎洞挙上術:じょうがくどうきょどうじゅつ)
ソケットリフト
GBR法(骨組織再生誘導法)
サイナスリフト法(上顎洞挙上術:じょうがくどうきょどうじゅつ)
ソケットリフト
GBR法(骨組織再生誘導法)