出っ歯のセラミック治療途中で 、マウスピース矯正へ変更したケース
『結婚式を控え、前歯2本の出っ歯をオールセラミッククラウンできれいにしたい』という女性の方です。歯の大きさも悩まれていました。結婚式まで少し時間があったので、歯の大きさを少し小さくして(ディスキング)、マウスピースで少しでも引っ込めてから、最終的にセラミック治療の予定でした。セラミックの歯で、出ている歯を引っ込めるときに、最低でも出ている部分は削り落とす必要があります。さらにセラミックの厚みも確保しなければなりません。
下側から見ると、2本の歯が出て、両隣の歯(側切歯)に合わせようとすると、かなりの削除量になってしまうからです。歯を削る量を最小限にするためのマウスピースによる事前矯正なのです。
ディスキングを少しずつ繰り返し、マウスピースを数回作りかえた頃、だいぶ見た目もよくなったので、『結婚式はこのままでも大丈夫だからこのままマウスピース矯正を続けたい』という申し出がありました。
現在の状態です。治療前と比べ、凸凹はほとんどなくなりましたが、まだ若干ラインがつながっていません。今後もう少し仕上げ修正を行います。
正面から見た状態です。
歯の大きさも変わりました。
マウスピースをはめた状態です。
咬合面観
正面観です。
通常の見え方です。
マウスピース矯正は針金を使わないので、目立たなく、違和感も少ない矯正です。はずせば普通の状態に戻れます。ただ、最低でも一日20時間装着できないと、なかなか予定通りに歯は動いてくれないので、みなさん頑張っています。