歯並びの相談 その5 歯列狭窄による歯並びへの影響
⑭ 20代の男性で、『出っ歯が気になる』という相談です。正面からはわかりにくいですね。
どうしてこのような歯並びになってしまったのでしょうか?
噛み合わせ面から見た状態
上は前歯2本、下は前歯4本が窮屈そうにして、前方に押し出されています。
⑱ 窮屈さで左上の前歯をねじれた状態にしています。下の前歯に対してはかなり凸凹がはげしく、1本の歯は内側に大きくはみ出して、ほぼ見えない状態です。やはり中心がそろわなくなっています。
正面観
横から見ると、前歯がしっかり出て、傾いています。下も左右2番目の歯が出て、部分的な反対咬合の状態です。
横顔どうしてこのような歯並びになってしまったのでしょうか?
噛み合わせ面から見た状態
上は前歯2本、下は前歯4本が窮屈そうにして、前方に押し出されています。
⑮ 同じような歯並びの若い女性の方です。ちょっと見た感じではあまり問題はなさそうですが下から見上げると、
やはり歯並びの横幅が狭くなっているため、前歯のスペースが不足し、歯がはじき出されています。
⑯ この方は⑭と⑮の方とほぼ中間的な状態ですが、歯列の幅が狭いのは同じです。左上の犬歯が八重歯気味になっているため、上の前歯がやや左にずれ、上下の中心がそろっていません。小臼歯の噛み合わせもすきまがあります。
⑰ 同じようなケースです。窮屈なため、上の前歯2本が出っ歯に、下の前歯6本が凸凹して歯ぐきのラインもそろっていません。上下の中心もわずかにずれています。
⑲ 上の歯並びの窮屈さが極端なケースです。
若い女性です。上の歯並びの横幅がとても狭いため、左右2番目の歯がほぼ隠れたた状態で真ん中の歯の裏側に並んでいます。その真ん中の歯も前に押し出され(歯ぐきのラインから明らかです)、下の歯と噛み合えない状態になっています。奥歯の噛み合わせも一見きれいに見えますが、上下ともかなり狭窄している状態です。
⑳ 窮屈さが軽度なケースです。右上の2番目の歯が1本内側に入っています。セラミックで十分治療可能ですが、矯正をしてもさほど時間がかからない状態です。