出っ歯の審美治療 セラミック治療の注意点!
前歯が出ているので、セラミックによる治療を希望されて来院された方です。歯はとてもきれいでしたが、いわゆる上顎前突の状態だったので、矯正の説明もしましたが、矯正はNGで前歯2本だけでも引込めたいとのことでした。
正面からはそうでもありませんが、嚙み合わせ面から見ると前歯2本が前に捻じれながらとび出しています。
セラミックで単に出ている歯を引っ込めていくときに
注意する点がいくつかあります。
上の写真のように、セラミックで最終的にピンク色の部分まで引っ込めた歯を作ろうとする時に、黒い部分は削除する(歯を削っていく)必要があり、さらにセラミックの厚み分1mm程(青の部分まで)削ることになります。これでは、せっかくある歯の神経を取らざるを得ない状況になってしまうのです。
また、前歯2本が収まるスペースがせまいため、小さな歯になってしまいます。これでは出ていない隣の歯との大きさのバランスが保てません。
神経を残すことは歯にとっても重要なので、マウスピース矯正(2か月ほど)で少しでも出っ歯を引っ込め、歯を削る量をできるだけ少なくなるようにしました。さらに、歯の大きさのバランスを確保するために両隣の歯を少し細く形態修正をしました。
治療前後です。